Interview

ドクターズインタビュー

院長

伊藤 中Ito Ataru

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ドクターズインタビュー

矯正歯科に対する先生のお考えを教えてください

矯正歯科に対する先生のお考えを教えてください

小さい頃から診ているお子さんには、できるだけ矯正治療をしなくて済むようにしてあげるのが一番良いと考えて治療にあたっています。ただし、歯並びがガタガタになってしまった大人や思春期の方には、通常の矯正治療をおこないます。
当クリニックでは、大人の矯正治療にはマウスピース矯正を、お子さんの矯正治療にはワイヤー矯正を主におこなっています。ただし、その方の症状をしっかりと確認した上で最適な治療法をご提案しています。

重要なことは、「歯並びの
問題は病気ではない」
ということ

治療者に「これは矯正する必要がありますか?」と聞かれても答えようがありません。一重まぶたの人が眼科に行き「二重にした方がいいですか?」と聞くのと同じようなものです。
歯科には病気と病気ではないものが混在しています。例えば、歯が抜けたからインプラントにしなければいけないと思うかもしれませんが、それは間違いです。抜けただけなら、ご自身が支障を感じなければそのままでも構わないのです。
つまり、何もしないという選択肢もあるということです。病気ではない部分については、患者さん自身が決断する必要があります。矯正したいかどうかは患者さん次第なのです。ガタガタだから治してくださいと言われたら、もちろん矯正しますが、矯正した方がいいですかと聞かれても、それは患者さんが決めることです。

コストの問題もあります。治したいけどそれだけコストがかかるなら諦めるという人もいれば、どんなコストをかけてもやりたいという人もいます。
それは病気ではないからこそ、患者さん自身が決める必要があるのです。
ただし、歯並びの問題が原因で歯周病が悪化してしまっている患者さんには、矯正をおすすめすることもありますが、あくまでも決めるのはご本人なのです。

小児の矯正について

小児の矯正について
小児の歯並びの悪さに影響を与える要因は何でしょうか?

一番大きいのは呼吸です。口で呼吸しているお子さんが多いですね。口で呼吸すると喉を開ける必要があります。そうすると姿勢も悪くなり、背中も曲がります。歯並びから言うと、上顎の中に、上の歯列の中に舌が入っていて初めて歯並びが整います。歯というのは舌が押し出す力と唇やほっぺたが内側に押し込む力のバランスの取れたところに並ぶのです。
口呼吸をしているお子さんは喉を開けるために舌を下げるので、上顎の歯列がU字型にならず狭くなります。また、口を開けていると前歯の方は唇が内側に押し込む力がないので、V字型の歯並びになり、出っ歯のような形になります。そうなると前歯が合わなくなり、唾を飲み込むときに舌を突っ込まないと飲み込めなくなります。これが繰り返されると、前歯がどんどん出てくるという仕組みです。

小児の矯正について
小児の矯正はいつ頃から始めるべきとお考えですか?

小学校前はあまりおこなっていません。というのも、早すぎる矯正は意味がないからです。小学生くらいのお子さんに対しては、機能的な問題に注目しています。例えば、口を開けて呼吸している、舌を出さないと飲み込めないといった問題です。そういった機能的な問題に早期に気付き、改善するために2階に口腔筋機能療法がおこなえる部屋を作りました。

矯正治療を考えている方や親御さんへのメッセージをお願いします

矯正治療を考えている方や親御さんへのメッセージをお願いします

気になったらすぐに
来院してください。
ただし、歯並びの問題は
病気ではないため最終的に
治療に進むかを決めるのは
ご自身です。

矯正治療は、患者さんの希望や生活スタイル、そして歯の状態を総合的に見て判断する必要があります。ホームページやネットの情報だけで判断するのではなく、実際に診察を受けて、お話をしながらその人に必要な治療を決めていくことが大切です。また、矯正治療後のメインテナンスも重要です。定期的に来院して、歯並びの状態を確認し、必要に応じて調整をおこなうことで、長期的に良好な歯並びを維持することができます。

072-663-1188