治療中の通院・メインテナンス

虫歯や歯周病（歯肉炎）の予防

セルフケアでは届きにくい部分も徹底的に清掃します。歯質強化フッ素濃度の高いペーストでみがいたり、歯の表面の細かな傷をコーティングしたりすることで、歯を強くします。

早期発見・早期対応

定期的な検診を併せておこなうことで、お口の中の異変にいち早く気付くことができます。

マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の通院頻度は、従来のワイヤー矯正と比べて少なくて済むのが特徴です。治療開始直後の初期段階では、マウスピースの装着に慣れていただくため、1ヶ月に1回の通院をお願いしています。この時期は、マウスピースの適切な装着方法や1日20～22時間の装着時間の遵守、そして初期のトラブルへの対応などを重点的に確認します。
マウスピースの取り扱いに慣れてきたら、通院頻度は2ヶ月に1回程度となります。年間で約6回の通院で済むため、お仕事や日常生活への影響を最小限に抑えられます。

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正では、通常1ヶ月に1回程度の通院が必要です。これは、ワイヤーの調整や装置のチェックが定期的に必要となるためです。ワイヤー矯正は歯の動きをより細かくコントロールできる反面、頻繁な通院が必要となります。

マウスピース矯正のメインテナンス

マウスピース矯正では、日々のマウスピースのケアが重要です。

• 食後にマウスピースを水で流しながら指でこすり洗いし、少なくとも1日1回は柔らかい歯ブラシで丁寧に洗浄します。週に1回程度、専用の洗浄剤を使用するとより効果的です。

マウスピースは取り外しが可能なため、通常の歯みがきやフロスによる清掃がおこないやすいのが特徴です。

ワイヤー矯正のメインテナンス

ワイヤー矯正の場合、装置が取り外せないため、メインテナンスにはより注意が必要です。矯正装置の周囲はみがき残しが生じやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、ワイヤーが全体に通っているため、歯と歯の間の清掃も難しくなります。
そのため、以下のようなケアが必要となります。

• 矯正用の専用歯ブラシを使用し、装置の周りも丁寧にみがく
• 歯間ブラシや矯正用フロスを使用して、歯と歯の間もしっかり清掃する
• 歯科医院で指導されたブラッシング方法を忠実に守る

基本的な洗浄方法

日々のメインテナンスとして、食後にマウスピースを水で流しながら指でこすり洗いすることをおすすめします。少なくとも1日1回は、柔らかい歯ブラシで優しくみがくなど、丁寧な洗浄を心がけましょう。

洗浄剤を使用する方法

より効果的な洗浄のために、専用の洗浄剤を使用する方法もあります。つけ置きタイプの洗浄剤は週1回程度の使用がおすすめです。ぬるま湯に洗浄剤を溶かし、5分以上浸けた後、流水でしっかりすすぎます。外出時には、スプレータイプの洗浄剤が便利です。マウスピースに噴射し、柔らかい歯ブラシで軽くみがいた後、流水ですすぐだけで簡単に洗浄できます。
その他、研磨剤不使用の食器用洗剤を使用する方法や、重曹とクエン酸の混合液でのつけ置き、超音波洗浄機の使用（週1回程度）なども効果的です。

洗浄時の注意点

洗浄の際は、研磨剤入りの歯みがき粉の使用は避けてください。また、お湯での洗浄は変形の原因となるため控えましょう。洗浄後は十分に乾燥させることが大切です。

マウスピースの保管方法

マウスピースを使用しないときは、必ず専用ケースに入れて保管しましょう。使用中のマウスピースと予備のマウスピースは別々のケースで管理すると良いでしょう。また、暑い場所や直射日光の当たる場所での保管は避け、涼しい場所に保管することをおすすめします。

飲食時の注意点

飲食時は必ずマウスピースを外すようにしましょう。水以外の飲み物を飲む際もマウスピースを外すことをおすすめします。長時間の飲食が予定されている場合、例えば結婚式や長時間の会食などでは、事前に担当医に相談し、適切な対応方法をアドバイスしてもらうことをおすすめします。