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しゃくれ(受け口)
しゃくれとは
しゃくれは、医学的には下顎前突症や反対咬合と呼ばれる状態です。
見た目では下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を指します。
しゃくれは主に2つのタイプに分類されます
下顎前突症
下顎の骨自体が上顎より前に出ている状態を指します。
反対咬合
顎骨ではなく歯の生え方により、噛み合わせが逆になっている状態を指します。
下顎前突症の特徴
正常な状態では上顎の方が大きく、下顎の方が小さくなります。
しかし、上顎より下顎が大きく発達すると下顎前突症になります。
この場合、矯正治療のみでは改善が難しく、外科手術が必要になることがあります。
反対咬合の特徴
骨格はほぼ正常で、歯の生える向きが原因でしゃくれを引き起こしている状態です。
正常な噛み合わせでは上の前歯が下の前歯を数ミリ被覆していますが、反対咬合では逆になります。
しゃくれの主な原因
遺伝的要因
歯や顎の大きさ、骨格が遺伝することにより、結果的に受け口になる確率が高まります。
上下の顎のバランス
上顎の成長が不十分であったり、下顎が過剰に成長したりすることで生じます。
口周りの癖
安静時に舌が下顎に位置していると、下の歯を押し出す力が働きます。
3歳以降も長時間続く指しゃぶりは歯並びに悪影響を与えます。
鼻呼吸ではなく口呼吸になることで、舌の位置が低くなり問題を引き起こします。
歯の生え方
前歯が内側や外側に傾いて生えることで、見かけ上のしゃくれになることがあります。
年齢別の治療法
乳歯期(3-6歳頃)
方法 | ムーシールド(マウスピース型の矯正装置)を使用し、舌の位置や動きを正常化します。 |
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治療期間 | 約6ヶ月~2年 |
費用目安 | 約0万円 |
混合歯列期(6-12歳頃)
上顎拡大装置 | 上顎を広げる固定式の装置を使用します。 |
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治療期間 | 約2年 |
費用目安 | 約15~40万円 |
永久歯列期(12歳以降)
ワイヤー矯正 | 歯の表面にブラケットを接着し、ワイヤーで歯を動かします。 |
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治療期間 | 約2~3年 |
費用目安 | 約80~100万円 |
成人期(顎の成長完了後)
外科手術 (顎矯正手術) |
下顎を後方に移動させるセットバック手術や、上顎を前方に移動させる顎骨体移動術をおこないます。 |
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治療期間 | 約3~4年(手術前後の矯正治療を含む) |
費用目安 | 保険適用の場合、約60~80万円 |
成人期にはマウスピースによる治療で対応できるケースがあります
最新の機器を使用した治療計画とシミュレーションが可能で、患者さんと詳細な治療内容を共有しながら進められます。
個々の患者さんの年齢や生活環境に最適な治療計画を立てられます。
まずは、お気軽に伊藤歯科クリニックまでご相談ください。